(2)人形制作

「メロディ・オブ・ファンハウス」制作過程紹介の第2回目は、人形制作編です!
今回は主にN'夙川BOYSの3人(3匹)の作り方をご紹介していきます。
ちなみに人形は私が1人で制作しています。


この3体の中身がどうなっているかというと…


↑こんなかんじになっています。関節はヒューズ線です。
ヒューズ線をバルサに刺して、クイックメンダーで接着しています。バルサはもろいですがカッターで切りやすいので、私はバルサを使用しています。
足は虫ピンを刺しやすいようにコルクにしていて、足の裏は1mmの鉛板になっています。ヒューズ線と鉛板はハンダでくっつけます。


マーヤさんは今回コウモリなので、羽の部分も動くようにヒューズで骨を作ります。
また、関節の動く部分にはスポンジ(ウレタン)を入れます。


顔はまずスーパースカルピー粘土で形を作ります。
今回は時間がなかったので置き換えの表情は作りませんでした。
動物のキャラにはスカルピー粘土の上から布を貼り付けました。


マーヤさんの表面に布をボンドと接着剤で貼り付けていきます。布は少し毛羽立っている合成皮革を使用しています。そして今回手足には着色したラテックスを塗り込みました。(少しおどろおどろしくなったので、すべて布にしたほうが良かったかもしれません。)


顔が出来上がってきました。髪はスーパースカルピー粘土です。


リンダさんの髪はスーパースカルピー粘土にラバースカルピー粘土を混ぜています。スーパースカルピーだけで作ったら髪のカツラをはめる際に割れてしまったので、ラバースカルピーを混ぜて少し弾力を持たせました。


服を着せたら完成です!服は本物の洋服と同様に自分で型を作り、ミシンと手縫いで地道に縫っていきます。実際のN'夙川BOYSを再現するためにけっこう細かく作り込みました。
時間があったら表情を置き換えにしたかったのですが、今回は口を開閉できるようにしました。
人形のサイズは20〜23cmぐらいです。セットのサイズの関係で少し小さめになりました。

ホームページを更新しました!

半年ぶりに自分のホームページを更新しました!

Safariではすべて更新できているのですが、Chromeで見るとまだ1部更新が反映されていないようです。
ブログはわりと定期的に更新しているのですが、ホームページには全く手を付けられていませんでした。半年間完全に放置状態になっていました。
htmlというのがわけがわからなくてなかなか手を付けられなかったのですが、ここに来てようやくその苦手意識が克服でき、htmlが少し面白いとさえ思えるようになりました。克服するというのは楽しいことです。
夜通しで更新作業を行って気付いたら昼・・・

変更点としては、Topページの更新履歴を半年ぶん一気に更新し、(すべて過ぎ去った過去になってしまった…)Topページのスチール写真も1枚目以外ほとんど変更しました。新作「メロディ・オブ・ファンハウス」の写真と、「ヤミヤミ」の写真も2枚入れました。
また、リンクページも一部変更しました。お友達のアニメーション作家・河野亜季さんのホームページが新しくなっているのにずっとリンク先を更新できていなかったのですが、ようやく正式なページをリンクすることができました!
また、プロフィールページも更新しました。あと、このブログのプロフィールページの自分の写真のサイズを少し大きくしました。小さくて画質が荒いのが若干気になっていたので…

ようやく小さな目標を1つ達成できました。早く寝よう。そして今日はすぐ起きなければ。

(1)セット制作

まずは、新作「メロディ・オブ・ファンハウス」の背景セットの制作過程を少し紹介しようと思います。
今回紹介するのは、下の写真の背景になっている洞窟の中っぽい壁の作り方です↓


「メロディ・オブ・ファンハウス」ではこんな怪物が登場します。
ちなみに洞窟の壁は芸大の後輩の方と同級生の方に主に制作してもらいました。
この壁は最初どんな状態だったかというと、


↑こんなかんじでした。スタイロフォームを大量に買ってきて、それを均等に切り分けて並べます。スタイロフォームは電熱線で切ってもらおうと思ったのですが、あまり良い電熱線ではなかった為切れ味が悪く、結局ノコギリとカッターで切ってもらうことに…(申し訳ない)


次は、そのスタイロの隙間をウレタンフォームで埋めていきます。このウレタンフォームの質感がけっこう洞窟っぽかったので感動的でした。


次がかなり大変な作業です。スタイロをカッターで切り込み、洞窟の形に造形していきます。この洞窟の壁が大量にあったので、切り込む作業が延々と続きました。(申し訳ない…)


徐々に洞窟っぽくなってきました。地面にもウレタンフォームを吹き付けたり、ウレタンフォームで形作ったものを貼ったり粘土をくっつけて形を作っていきます。地面は撮影時に虫ピンを刺すのでコルクボードを使っています。
ウレタンフォームは基本的に吹き付けるだけなので、造形するのに力がいらないので本当に楽!


↑隙間を埋めるパテなどを盛って壁のディティールをさらに作り込んでいきます。


造形が終わったら、次は着色です。ちょっと写真のピントがぼけてしまっているのですが、まずはジェッソで全体を黒く塗りつぶします。スタイロは表面が荒いので、何度も塗り重ねないとジェッソが入っていきません。


塗料で表面を着色していきます。塗料は缶に入った水性のペンキとスプレーを使っています。
関係ないのですが、家の中でスプレーを吹くと破壊的に臭いです。最初は平気だったのですが何日目かに気分が悪くなり、耐えられなくなりました。


↑こうして壁の完成です!!今回はこういったかんじの壁がたくさんあり、撮影の際はつなげたり取り外しができるようになっています。
手伝っていただいたかたには本当に感謝です!お疲れさまでした。


制作過程

新作「メロディ・オブ・ファンハウス」の制作過程を少し紹介していこうかと思います。
まず、どのような流れで制作していくかというと・・・

企画(プロット、シナリオを含む)→キャラクターデザイン→セットデザイン→絵コンテ制作→ビデオコンテ制作→人形、セット制作→撮影→編集(合成、バレ消し含む)→音楽、音響制作→カラコレ、MA→完成
となります。

このブログでは、途中の「人形、セット制作」の部分を紹介していこうと思います。写真素材も少しあるので。制作過程は前から紹介していこうと思っていたのですが、なかなか気が向かずやれていませんでした。不定期に更新していこうと思います。
ということで、次回に続く・・・

「オズ はじまりの戦い」と自分の新作を通じて思ったこと

「オズ はじまりの戦い」と今回の自分の新作を通じて思ったこと。
私はファンタジー映画を楽しめない大人が意外と多い気がしています。
自分の内面を描いて完結している作品も素敵なものはたくさんあります。辛いとか苦しい自分というのを作品の登場人物に投影して共感するのも良いと思うのですが、私はそういう人にこそファンタジー映画を楽しんでほしいと考えています。
大人になっても幻想世界に夢を抱き、現実離れした世界を楽しんでも良いと思います。素晴らしいファンタジー映画はそれを可能にします。(だからぜひオズを見てほしい。)
私は映像を作る際、わかる人にわかれば良いという考え方ではなく、誰にでも理解して楽しんでもらいたいという思いがあります。
私はファンタジーと人形アニメーションに興味がない人も好きになるような作品を作らなければいけないと思っています。そうしていかないと自分が作っている領域のものが今後開けていかない気がしたのです。
今回はまだまだ至らない点が多いですが、私の作品に興味がある人からない人まで、より多くの人が自分が作った映画によって少しでも夢を見ることができるように今後も作品を作っていこうと思っています。
これがオズと自分の新作を通して感じたことです。

自分の作品上映はあと4回あるのでまだご覧になっていないかたはぜひ見に来てください!


■メロディ・オブ・ファンハウス(MOOSIC LABバージョン)
新宿K's cinemaにて絶賛上映中
4/15(月)  21:10
4/18(木)  19:00
4/21(日)  21:10
4/24(水)  19:00


オズ はじまりの戦い 見た!

今日、3Dで「オズ はじまりの戦い」を観に行きました。
すごい!!サムライミは裏切らない。素晴らしかったので週末にもう1度観に行く予定です。あの夢の時間をもう1度体感したい。
オープニングから引き込まれるかんじも凄まじかったです。オープニングの3Dの奥行きもすごいです。また、劇場映画にしてはたまにすごく飛び出してきました。冒頭から脳がビリビリと震えて、活性化されていくのがわかりました。
死霊のはらわたからオズまで撮れてしまうサムライミは天才だ…ディズニー映画のオズでも、死霊のはらわたの面影は見えました。特に最後の戦闘シーンのかんじはキャプテン・スーパーマーケットを思い出しました。
これは本当に泣ける映画です。
それにしてもスパイダーマンもそうだったけどなぜサムライミの映画はヒロインがちょっと老け顔なんでしょう(^^;)ここまできたらもう狙ってやってるとしか思えません。魔女の姉妹のほうはかなりディズニーお姫様顔でした。スパイダーマンの時から好きだったジェームズ・フランコも良かったです。
これはきっとまた3部作になるのではないでしょうか。

そして、私が問題に感じたこと…
こんなに素晴らしい映画なのに、しかも今日はレディースデーだったのに、お客さんがとても少なかった。公開されてから1ヶ月とはいえ非常に残念でした。
また、ネットのレビューなどを読んでいると、思ったほど評判が良いわけでもないみたいです。
私はオズを見て、ハリウッド大作と映画というものに希望を見出しました。まだ映画の将来は夢に溢れていると感じたのです。
そんな希望を持った映画がシネコンで上映されていて、多くの人が見れる環境で存在しているというのは非常に理想的だと思います。しかしそれを我々観客が評価しなかったら、今後の映画というものが変わってしまうのではないかと感じたのです。私は絶対に続編が見たいです。
とはいえ海外では大ヒットしているみたいなので大丈夫だと思いますが。日本でももっとヒットしてほしい!

「メロディ・オブ・ファンハウス」上映中です!

昨日から新作短編アニメーション映画「メロディ・オブ・ファンハウス」が新宿のK's cinemaで上映開始しました!
そして昨日私も会場に行って参りました。
今回、映画祭全体でアニメーションの作品は私のしかなく、他の作品はすべて実写映画です。少しアウェイな空気を感じます。(アニメーションの映画祭の中に実写映画が1つだけあるようなかんじですね。)ただ今回は実写も含んでいるので、アニメーションオンリーの作品ではないのですが。私が制作しているような作品を楽しんでくれる人にちゃんと届けられているのかなということが気になっています。
しかし今日、作品を面白かったと言ってくださった人もいて、会場に行って良かったなぁと思いました。
なるべく毎回会場に行こうと思っているのですが、舞台挨拶とか私の顔写真の掲載とかもないので、私が会場にいても誰も私が「メロディ・オブ・ファンハウス」の監督だと気付かないよね…と思っています。かと言ってでっかい名札などを付ける勇気はないんですよね、これが。
せめてこのブログを見た人だけでも気付いてもらえると良いなぁと思うのですが。
ここのプロフィールページに載っている写真が私です!情報が少なくてすいません。
twitterをやっていないので、(Facebookはやっています)基本的にこのブログが一番色々なことを書いています。
会場は関係者ばかりといった印象だったので、私も知り合いを呼ばないとと思いました。宣伝活動があまりできていません。
まだあと6回あるので、色々な人に見ていただけたら良いなぁと思っています。アニメーションにも興味があるというかたが多くいてくださると幸いです。カテゴリーの壁を打破できると良いんですけどね。

MOOSIC LAB 2013!!

私の新作短編アニメーション映画「メロディ・オブ・ファンハウス」が、4月7日から24日まで新宿のK's cinemaで上映されます。
「MOOSIC LAB 2013」という映画祭で、他の作品との併映になります。

■MOOSIC LAB 2013
http://www.moosic-lab.com/

■上映日
4/7    (日)   19:00
4/9    (火)   21:10
4/12 (金)   19:00
4/15 (月)   21:10
4/18 (木)   19:00
4/21 (日)   21:10
4/24 (水)   19:00

■同時上映
「viva!毒突きママ」「社会人」「アナタの白子に戻り鰹」

■予告編「メロディ・オブ・ファンハウス」
http://www.youtube.com/watch?v=LeuH-6VND98

もしお越しになれそうでしたらぜひ見に来てくださいーー!
上映日はなるべく会場にいますので、私がいるとわかりましたらぜひ声をかけてください!

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